Saturday, June 6, 2009

インターンの政略2 - UBS証券


夏のインターンに参加する上で、自分が少しでも興味を持った業界はインターンに参加してみようと考えていた。直感として 興味を持った業界として、コンサル・外資系証券・シンクタンクがあり、それぞれの業界のインターンに参加することができた(この時は、なぜ興味を持った か、という明確な理由は無く、ほぼ直感だった。面接時には後から興味を持った理由を考え、アピールした)。
 インターンのプログラムは、社内の見学や社員の方とのランチ+課題だった。社員の方とお話することで、投資銀行の仕事の大枠や、株式・債権本 部がどういった仕事をこなしているのか、といった仕事に対する理解がかなり深まった。特に、実際にトレーディングルームを見学し、トレーディング中の社員 の方とお話できたのは、大変貴重な機会だった。また、株式本部は活発でサークル的なノリを持った人が多い(と感じた)が、債権は全く逆の雰囲気だったこと も意外だった。しかし、両本部の社員の方いずれも、「収益にならない仕事は絶対にやらない」という価値観を強く感じ、自分の価値観とは若干の違いがあるこ とを感じた。
 インターンの課題は、「○○社(グループにより企業を指定される)の資金調達ニーズを見つけ、最適な調達方法(株か債権か)を示せ」というも のだった。この課題は初日の終了時に提示され、翌日の夕方にプレゼン。準備時間はあるものの、実質は初日夜の準備がプレゼンの明暗を分けた。企業の短信が 与えられ、調達ニーズを議論するのだが、財務諸表などについての簡単な知識がないときつい。私達のグループでは、偶然にも会計専攻のメンバーがおり、かな り助けられた。
 結局、社員20名ぐらいを前にプレゼンし、各方面から厳しいツッコミを受けた。どのグループにも容赦はない。このプレゼンでは、特に表彰はな かったが、社員の方全員が「インターン参加者全員の顔写真・名前・大学が入った名簿」を常に持っていたことを考えると、インターン中の行動は常に見られて いたと思う。その意味で、なかなか緊張感のある二日間だった。
 最終夜のディナーは、マンダリンオリエンタルにて。最高でした…()

【選考への対策】

 具体的な準備は、企業研究+GD対策程度。

企業研究について:
 研究室の先輩にUBS内定者がいたので、どういう企業か、どういう雰囲気の人が集まっているのかを聞く。実は昨年度(08卒の就職活動の時期) にはサマーインターンは実施しておらず、あまり情報がなかった。自分がなぜインターンを志望するのか、考えて面接での志望動機とした。また、企業が公開し ているWebページは一通り目を通した。

GD
対策:
 大学院の友人や、サークルの友人と集まって実際にGDをやってみた。いわゆるケース課題を念頭に、題目は「メガネの売上げを伸ばすには」「一日の丸ビルの売上げは」など、課題解決型とフェルミ推定が主だった(お題は、その場で出題者を決めて、適当に考えた)。
GD
のメンバーはお互いに顔を知っているので、1回やると互いの立場が分かり(A君はまとめ役、B君は発想がすぐれている、など)、2回目以降の 練習ではあまり明確な効果(GDについての新たな発見)は無かったと思う。ただ、1度練習しておくと、「自分がどういう立ち居地で振舞えばやり易いか」分 かるようになるとおもうので、1回はやっておいたほうが良いと思います。

【リクルーター】

無し(インターン中に採用が決まった人については、接触はあるらしい。噂レベルでしかないので、真実は分かりません。)

【説明会】

無し

【筆記】

 無し。
  夏インターンでは、他社で筆記を受験しましたが、SPIだったので特に対策はしませんでした。中学受験の算数に自信がある人は、対策はいらないでしょう(自分は学部生時代に中学受験塾で算数を教えていたので、対策の必要は全く感じませんでした)。

【志望動機】

ES参照。

【個人面接・集団面接】

面接は、集団面接・GDのみ(同じ日に行われる)。

集団面接について:
2
6で、質問内容もオーソドックスなもの。志望動機、大学で学んでいること、最近読んだ本、など。挙手させたり、圧迫的な雰囲気を出すことはなかったが、こちらの答えに対して面接官からの反応が無いのは若干やりにくかった。時間は、確か30分程度だった。
投資銀行業務に興味を持った点、をより深く答えた。具体的には、「自分の研究(公共経済学)を進めるうちに、自治体や公的部門でも資金調達が重要 な仕事になっていて、企業や公的部門がどのように資金調達しているのか、その仕組みを知りたいと思ったことがきっかけです」という風に、自分の体験に結び 付けて答えた。ESに書いた経済活性化をという内容は、漠然としすぎて自分であまり納得していなかったので、面接ではだいぶ違う話をしたが、面接官の方 には納得していただいた様だった。
「読んだ本」については、「最近読んた本を一冊紹介してください」という質問でした。院生が多かったので、教科書をあげる人も多かったが、私は当時読んでいた自治体改革についてのドキュメンタリーものをあげた。
「大学で学んでいること」については、自分の専攻内容を各自答えた。理系の方で宇宙を学んでいる方、金融専攻、など多種多様だった。自分は、どういう修士論文を書こうと思っているか、について話した。

GD
について:
 そのまま、同じメンバーでGDに突入する。制限時間は30分程度で、お題は「日本は今、少子化が進んでいるか?進んでいるとしたら有効な打ち手を考えよ」だった。
 少子化をまず定義して、少子化が進んでいるかどうかを検討進んでいるとすれば、どこが少子化を打破する鍵になるか、の順番で検討。学生も、雰囲気を乱したり無闇に発言しようとしたりする人がおらず、和やかに進む(が、これが後に仇に)。
 途中、話が漠然としすぎていて、結局何を打ち手にすればよいのか良く分からなくなる(少子化=労働力人口の低下、と定義したは良いが、労働力人 口が下がっているという明確なデータもなく、下がっている理由=出生率の低下、ということなり、出生率を上げる方法を考えたが、特に目新しいアイディアも 出なかった)。ほとんど全員がGD初体験ということもあり、お互いに空気を察そうとする意図が働きすぎ、議論は決して活発とは言えなかった。 私は、他の 参加者がみんな遠慮がちだったので、自分はアイディアを出したり、他の人にふってみたりしながら、意見をホワイトボードにまとめていった。
 ちなみに、同じテーブルから、私ともう1人インターン参加が内定した。

【インターン参加内定】

面接から一週間後、My page上にて通知。

【実際に体験したインターンの内容】

1グループ6×5グループ×2クール(第一期、第二期。自分は第二期参加)なので、サマーインターンは60人程度の参加者だった。
 インターンは2日間、拘束は初日9時~翌日夜まで(17時に解散になるが、初日夜は実質課題をこなす時間となる)。内容は、デスクローテーショ ン(社内見学)+課題。初日は株式本部内をローテーションで見て周り、二日目は債権本部。ローテーションでは、各セクションを見学+20分程度の社員の方 とのQAを、5セクションこなした。仕事についてかなり丁寧に説明してくれ、理解を深める良い機会となる(CDSなど若干専門的なものについても教えてく れた)。また、各セクションにより雰囲気がだいぶ違い、肌で感じることができる。同じ株式本部でも、トレーディングフロアは常に喧騒としているが、調査部 は物音ひとつしない静寂さであった。ランチ時も各テーブルに社員の方が2名ずつつくので、二日間で約2030人程度の社員の方と交流することが出来る。
また、同時に初日の終了時(17時)に、課題が出され、翌日の夕方プレゼンが行われた。インターンの課題は、「○○社(グループにより企業を指 定される)の資金調達ニーズを見つけ、最適な調達方法(株か債権か)を示せ」というもの。企業の短信が配られ、当該企業を取り巻く近年の環境、当該企業の 状況などが詳細にリポートされているので、それらを元に資金調達ニーズを考え出した。
私たちが与えられた企業はYahooだった。まず、資金調達ニーズを考えたが、財務諸表を見る限りとても健全、超優良企業で、資金調達ニーズは ありませんでした(後で社員の方に聞いたところ、やはりYahooは財務状態が極めて健全で、だからこそ課題に出したそうです笑)。それでも、業界全体 の動向、Yahooの強み・弱みなどを洗い出し、結論として「セキュリティ対策(例えばログインシールによる安定性の強化、セキュリティ強化により電子マ ネーをより積極的に導入できる、など)に資金調達ニーズがある」とまとめた。
発表時間と分量については記憶が曖昧だが、確か10分で、A4一枚の紙が配布可能、ホワイトボード使用可能(PCは使用不可)だった。
社員の方からは、「資金調達ニーズがどこにあるかはロジックも分かり易く良かったが、結局いくら必要で、どうやって調達すれば良いのかが分からな い」と言われました。特に「いくら必要か」を明確に出せたグループは1グループしかなく、どのグループも苦戦していました。後から思い返せば、競合他社の セキュリティ対策費用(Googleなど)を参考にしながら、Yahooがどの程度必要かを概算すればよかったなと反省しました。
 苦労した点は、財務諸表など会計知識が無かったこと、発表まで準備の時間が十分に無かったこと。他のグループでは、メンバー全員で泊り込み、 準備をしたグループもあった。課題を上手くこなすことも大事だが、それ以上に、ローテーションやディナーを通じて社員の方と交流し、その会社が自分の価値 観や雰囲気と合っているかどうか、を見ることも重要だと思いました。
 

【インターンの感想と後輩へのアドバイス】

 インターンの感想としては、外資系金融は合う・合わないがすごくはっきり出るということを感じました。雰囲気だけでな く、価値観も独特のものがあります。そうした価値観をいち早く掴み、自分が合っていると思えば、それに合わせたESや面接対策をすることで、より内定が近 いものになるでしょう。私は、外資系金融には良くも悪くも「お金が好き」という価値観があると感じました。つまり、マーケットも好きだし、お金を稼ぐこと も好きでないと勤まらない仕事だと感じました。事実、(UBSではありませんが)「うちはマーケットと運命共同体だから」という声も聞きます。インターン 中にも、「収益にならない仕事はできないから」という声を何回も聞きました。私は、(収益をあげることも勿論大切なことですが)収益を目指す以上に大事な こともあると思っていたし、マーケット自体に強い興味も無かったので、秋からは金融を外してコンサルを中心に受けていました。この様に、価値観に合う・合 わないが強くでる業界だと思います。こうした価値観に共感できる人は、選考もスムーズに進むでしょう。
 アドバイスとして、夏インターンへの積極的な参加を勧めます。インターンは、仕事への理解が深まるだけでなく、その後の就活にも大きな影響を与えます。自分の場合は、以下の2つの影響がありました。
1 夏インターンにより、自己分析が深まった。
2 夏インターンにより、その後の就活でアピールできる材料が増えた。
 まず、について、インターンを通じ、自分は何に興味があって、何に興味が無いのか、より明確にわかる様になりました。自分が「興味がある」 「やってみたいと思う」と感じるには何か理由があるはずで、その理由を考えることでより自分を深く分析できるようになりました(先に述べたように、『自分 は外銀は合わない』と感じたのも、自己分析を進める上で大きな収穫でした)。について、インターン参加経験は他の企業でも聞かれることが多々あり、それ について感じるところを良く述べていました。私は、インターンを通じて「チームで働くことのすばらしさ」というのを感じ、夏以降の志望理由に良く使ってい ました。自分が実体験としてインターン経験を持っていることは自身にもつながります。やっておいて損は無いと思います。

【エントリーシート】

 内容:
趣味・特技(200文字以内)
4年間通じて続けた塾のアルバイトが、私の趣味であり特技です。私は、相手のことを思い、相手のためにベストの最善策を尽くす人間です。講師を始 めた当初は、先輩講師のコツを盗んだり、自分の授業を録画してもらい、周囲の先生にダメだしをしてもらいました。2年目以降はトップクラスの授業を奪い合 うまでに成長でき、卒業した生徒から「先生の授業がためになった」と言われる事は、何事にも変えがたい喜びでした。

参加を希望される理由(200文字以内)
将来は経済活性化にインパクトを与える人材になりたいと考えています。これまで財政学を専攻し、公的部門の改革から経済活性化をと考えていました が、政府の役割は縮小傾向にあることを考えると、制度改革が経済に与える影響は小さいと考える様になりました。そこで、企業の成長の土台を築き、経済活性 化に貢献出来る投資銀行に興味を持ちました。インターンでは、実際に投資銀行の業務を体感し、自分の適職を見極めたいです。

対策:  自 分は投資銀行の仕事に興味を持っていて、仕事をもっと知りたい、だからインターンに参加させてくれ、というロジックを軸に、なぜ投資銀行に興味を持ったの かを掘り下げておきました(準備しておいたのだが、あまり面接では聞かれなかった)。いま見返すと、趣味・特技と志望動機が全く関連しておらず、戦略的 でないESの典型例ですね

No comments: